「中東・北アフリカのベストレストラン50」に日本食レストランが15店超ランクイン

(中東、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イスラエル、クウェート、カタール)

中東アフリカ課

2023年02月15日

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで130日に発表された「2023年版中東・北アフリカのベストレストラン50(Middle East & North Africa’s 50 Best Restaurants 2023外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(注1)に、日本食レストランが複数ランクインした。日本食を取り入れた創作料理・フュージョン(融合)料理店なども含むと、15店以上に上る。

上位には、沖縄県出身の日本人がシェフを務め、日本とアジアのフュージョン料理を提供する「3 Fils」(UAE・ドバイ)が5位、ラーメンと居酒屋の「Kinoya」(UAE・ドバイ)が7位に入った。

10位以下には、寿司(すし)や伝統的な日本食、和牛を提供する高級店から、焼き鳥、串焼き、炉端焼き、お好み焼き、たこ焼きなどを提供する店や、居酒屋風レストランなど、幅広い種類のレストランがみられた。国別ではUAEのほか、サウジアラビア、イスラエル、クウェート、エジプト、モロッコなどからランクインした。

近年の中東での日本食の人気の高まりを受けて、日本食材の中東向け輸出も増加している。日本の財務省貿易統計によると、2022年の日本から中東への食品・飲料の輸出(注2)は1246,300万円で、2021年に比べて28.2%増加、新型コロナ渦前の2019年と比べても65.6%増加している(添付資料図参照)。

国別でみると、UAE向けは前年比30.4%増の724,600万円、サウジアラビア向けは17.7%増の204,600万円、イスラエル向けは21.7%増の61,200万円、カタール向けは85.1%増の78,700万円、クウェート向けは40.2%増の77,000万円などとなった(添付資料表参照)。

(注1)英国の出版社ウィリアム・リードが主催し、イタリアのミネラルウォーターブランドのサンペレグリノとアクアパンナがメインスポンサーを務めるレストランコンペティション。世界版のほか、アジア版やラテンアメリカ版などがある。中東・北アフリカ版は2022年に次いで2回目の発表。

(注2)財務省貿易統計における「中東」は、イラン、イラク、バーレーン、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、イスラエル(ヨルダン川西岸を除く)、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦、イエメン。「食品・飲料」は、「食料品および動物」と「飲料およびたばこ」の合計を指す。

(稲山円)

(中東、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イスラエル、クウェート、カタール)

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