政府、外国人観光客から300バーツの観光手数料を徴収へ、官報掲載から90日後に発効

(タイ)

バンコク発

2023年02月22日

タイ政府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは2月14日の閣議で、「外国人観光客からの観光手数料徴収に関する国家観光政策委員会布告案」を承認した。今後、官報に掲載されてから90日後に発効する予定だ。発効すると、空路でタイに入国する外国人観光客は1回につき300バーツ(約1,170円、1バーツ=約3.9円)、陸路または海路で入国する外国人観光客は1回につき150バーツの支払いを求められることになる。ただし、外交・公用旅券保持者、労働許可証保持者、乗り継ぎ旅客、2歳以下の子供などの外国人旅行者は免除される。

徴収方法は空路の場合、航空会社が観光手数料を航空運賃に含めて徴収することになる。陸路や海路で入国する外国人旅行者は、タイ観光振興基金管理委員会が定めるウェブサイト、モバイルアプリケーション、自動支払い機などさまざまな手段で料金を支払うことができる。

トライスリー・トライサラナクン政府副報道官外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、徴収した手数料は観光資源の管理・開発(観光地の整備や天然資源・環境の保全など)や、外国人観光客のタイ滞在中の保険に充てられるという。また、トライスリー氏は記者会見で「同様の手数料は世界40カ国以上で徴収されているが、外国人観光客が支払った観光手数料をもって観光客の傷害や死亡した場合に補償するのはタイが初めてで、観光客の安全に対する信頼を高めることができる」と述べた。

(ナオルンロート・ジラッパパー、藤田豊)

(タイ)

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