大統領選挙などの総選挙、大きな混乱なく予定どおり実施

(ナイジェリア)

ラゴス発

2023年02月27日

次期政権を決めるナイジェリア総選挙が、225日に実施された。独立選挙管理委員会(INEC)の発表では、国内の有権者数は約9,350万人で、全国の約18万カ所に設置された投票所は、午前8時半から午後2時半までの間、投票を受け付けた。有権者は、自身の永久投票カード(PVC)を登録した投票所でのみ投票できることになっており、各投票所において氏名の確認および識別機器(BVAS)によるチェックが完了すると、3枚の投票用紙(大統領選、上院議員選、下院議員選)が配られた。

写真 投票所の様子(ジェトロ撮影)

投票所の様子(ジェトロ撮影)

写真 希望する政党の枠に捺印する形式の投票用紙(ジェトロ撮影)

希望する政党の枠に捺印する形式の投票用紙(ジェトロ撮影)

一部の投票所では、投票用紙や運営スタッフの遅延、BVASが反応しないといったトラブルが発生した。また、ラゴス州やアブジャ連邦首都地区の郊外、コギ州などの一部投票所が盗賊団に襲撃され、機器の破損や死傷者が発生している。

写真 交通規制が敷かれたラゴス市内(ジェトロ撮影)

交通規制が敷かれたラゴス市内(ジェトロ撮影)

大統領選の有力候補は、現与党・全進歩会議(APC)のボラ・ティヌブ氏、最大野党・人民民主党(PDP)のアティク・アブバカル氏、若者などの間で人気が広まっている労働党(LP)のピーター・オビ氏の3人だ(2023年2月24日記事参照)。選挙結果は数日以内に判明する見込みだ。

(谷波拓真)

(ナイジェリア)

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