米エネルギー情報局、2023年の新規発電容量見通しに関する解説公表、太陽光発電が54%に

(米国)

ヒューストン発

2023年02月07日

米国エネルギー情報局(EIA)は2月6日、2023年の新規発電容量の見通しに関する解説を公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。EIAによると、米国では2023年に新規で54.5ギガワット(GW)の発電容量が追加され、このうち太陽光発電が54%、蓄電が17%を占めるもようだ。

太陽光発電による新規発電容量は最大29.1GWで、過去最多だった2021年の新規発電容量(13.4GW)を2倍以上上回る見通し。州別に見ると、テキサス州(7.7GW)とカリフォルニア州(4.2GW)の2州が全体の41%を占めるという。また、蓄電による新規発電容量は9.4GWで、既存の発電容量(8.8GW)よりも多くなるとみられる。州別に見ると、カリフォルニア州とテキサス州が71%を占める。

天然ガスによる新規発電容量は7.5GWで、このうち83%は環境負荷の低いコンバインドサイクル発電(注)によるものという。州別に見ると、オハイオ州(1.8GW)とイリノイ州(1.2GW)が41%を占める。同様に、風力発電による新規発電容量が6.0GWで、テキサス州(2.0GW)が全体の3分の1を占めることになる。原子力発電(2.2GW)については、米国内で30年以上ぶりに新設されるジョージア州の原子力発電所が2023年に稼働開始予定となっている。

(注)ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた二重の発電方式で、二酸化炭素(CO2)の排出量が少なくなる。

(沖本憲司)

(米国)

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