EVとエネルギー貯蔵システム博覧会、チェンナイで開催

(インド)

チェンナイ発

2023年02月09日

インドのチェンナイで1月20日から22日まで、電気自動車(EV)とエネルギー貯蔵システム博覧会(EV & ESS EXPO)が開催された。EVとエネルギー貯蔵システム業界向けの展示会で、出展企業は38社。EVや関連のコンポーネントを製造する企業の最新技術を織り込んだ商品が展示された。

特に注目を集めていたのが電動二輪車で、その中でもスポーツタイプが人気を博していた。車両価格は15万~20万ルピー(約24万~約32万円、1ルピー=約1.6円)と、現行のガソリンエンジンの二輪車の2倍以上となるにもかかわらず、多くの若者が熱心に説明に耳を傾けていた。担当者の説明によると、バッテリーのコストが車体コストの約半分を占め、メーカーの性能保証は3年間となる。購入した電動二輪車に長く乗り続けるには、将来、劣化したバッテリーを交換する必要がある。一方、交換用新品バッテリーは安価ではないことから、走行で消耗したバッテリーをその都度交換することを前提としたモデルや、消耗したバッテリーを回収して再充電後に提供するサービスが今後注目されると考えられている。

近年の大気汚染対策やカーボンニュートラル達成のために、インド中央政府は二酸化炭素(CO2)ゼロエミッションとしてEVの支援拡大を進めており、2030年の新車販売数のうち、四輪車30%、商用車70%、二輪車80%をEVとするロードマップを掲げている。

写真 EV & ESS EXPOの会場風景(ジェトロ撮影)

EV & ESS EXPOの会場風景(ジェトロ撮影)

(淺羽英樹)

(インド)

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