米テキサス・インスツルメンツ、ユタ州に半導体工場建設を発表
(米国)
ロサンゼルス発
2023年02月24日
米国の半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TI)は2月15日、ユタ州リーハイに半導体工場を建設すると発表した。
TIの発表によると、投資額はユタ州史上最大規模の110億ドルで、800人の追加雇用と数千人の間接雇用が創出される。新工場は300ミリウエハーを取り扱う予定で、同じくリーハイにある既存の300ミリウエハーを取り扱う工場に隣接して建設し、既存の工場と一体的に運用する。新工場の建設は2023年後半から開始し、早ければ2026年の生産開始を予定している。
ユタ州のスペンサー・コックス知事(共和党)は「TIのような企業がユタ州に投資を続けるのは、世界クラスのビジネス環境と優れた労働力があるからだ。TIの新しい半導体工場は今後何世代にもわたって、ユタ州を世界的な半導体の製造拠点として確固たるものにするだろう」と述べた。
米国では、2022年8月に国内半導体産業を振興するための予算を含む「CHIPSおよび科学法(CHIPSプラス法)」が成立したことを受け、半導体関連の投資が活発化している。TSMCやインテル、サムスン、マイクロンなど大手半導体メーカーによる大型投資が相次いで発表されている(2022年12月28日付地域・分析レポート参照)。
(永田光)
(米国)
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