成都市で本格焼酎・泡盛のセミナー・試飲会が開催

(中国、日本)

成都発

2023年02月21日

日本酒造組合中央会は2月15日、中国四川省成都市で「本格焼酎・泡盛セミナー・試飲会」を開催、同市内の飲食店経営者ら約30人が参加した。

日本から中国への焼酎、日本酒などの輸入を手掛ける上海頌福実業の吉本哲平総経理が講演を行い、焼酎・泡盛、ウイスキー、白酒などの蒸留酒と日本酒、ワイン、ビールなどの醸造酒の違いや、世界の蒸留酒における焼酎・泡盛の位置づけ、本格焼酎・泡盛の定義と特徴、産地、原料による本格焼酎・泡盛の味わいの違いなどについて説明した。参加者は講演を聞きつつ、8種類の本格焼酎・泡盛の試飲を行った。

参加者からは「(中国人は日本酒は飲むが)焼酎を飲むのは日本人だけのため、店では日本人に人気のある焼酎のブランドのみを扱っていたが、セミナーを通じ焼酎は産地や原料によって味わいが違うことを知り、これまで店に扱っていなかった焼酎にも興味を持った」「好きな焼酎が見つかった」との声が聞かれた。

日本から中国へのアルコール飲料の輸出額の総額は近年増加を続けており、2021年のアルコール飲料の年間輸出額は320億円と、2016年の27億円から10倍以上となっている。特にウイスキー、日本酒の輸出額の伸びが大きいが、焼酎の輸出額は横ばい、あるいは微増となっている。

成都市内では、これまで飲食店で扱われる焼酎・泡盛の種類は多くはなかったが、このようなセミナーを通じ、飲食店の経営者が焼酎・泡盛の特徴を知り、味わいを体験することで店舗での取り扱いが増えることが期待され、市内で本格焼酎・泡盛の認知度が高まることも期待される。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

画像 イベント案内(日本酒造組合中央会提供)

イベント案内(日本酒造組合中央会提供)

(内田剛)

(中国、日本)

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