サウジアラビア工業用地公団、食品工業を積極的に誘致

(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、ヨルダン)

リヤド発

2023年02月28日

サウジアラビア工業用地公団(MODON)は、サウジアラビア国内の食品・飲料産業のローカライズ化推進のため、2月20~24日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された「ガルフード(Gulfood)2023」に参加し、会期中に複数の外国企業とMOU(覚書)を締結した。

2月26日付サウジアラビア国営通信(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの報道によると、以下のMOU締結が実施された。

  1. ヨルダンのアル・バイロティ(Al-Bayrouty)は、ジェッダ第2工業団地に豆・穀物関連食品の生産工場を設立。敷地面積1万5,000平方メートル、投資額約5,000万リヤル(約18億円、1リヤル=約36円)。
  2. クウェートのクウェート・デイニシュ・デイリー・カンパニー(KDD)は、スダイル工業団地に食品・飲料生産の工場を設立。敷地面積10万平方メートル、投資額約3億7,500万リヤル。
  3. ヨルダンのシニオラ・フード・インダストリーズ・カンパニー(Siniora Food Industries Company)は、ジェッダ第2工業団地に冷凍・冷蔵肉の生産工場を設立。敷地面積2万5,000平方メートル、投資額約1億4,000万リヤル。
  4. クウェートのドウス・カフェ(Dose Café)は、スダイル工業団地に既成食品の生産工場を設立。敷地面積1,500平方メートル、投資額約400万リヤル。
  5. サウジアラビアのスタートアップであるインデル(Indel)とフーディクス(FOODICS)は、MODONに入居する食品メーカーとサウジアラビア国内レストランとのサプライチェーンの構築に向けた技術・連携サービスに関する3者間契約を締結。
  6. ドバイのイフコ(IFFCO)は、2022年に両者間で締結したMOUの履行と、ケチャップ、マヨネーズなどの生産のためダンマーム第2工業団地に用地を確保。

MOUの総投資額は10億6,900万リヤルとなった。また、MODONはサウジアラビアにおいて、2022年末までに食品工場数は1,171社、総面積は約1,000万平方メートルとなったと公表した。

(林憲忠)

(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、ヨルダン)

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