中銀が政策金利を12.75%へ引き上げ、根強いインフレ圧力

(コロンビア)

ボゴタ発

2023年02月06日

コロンビア中央銀行は127日の金融政策決定会合で、政策金利を0.75ポイント引き上げ、12.75%にすると決定した。利上げは12会合連続となる。上げ幅は20229月から12月まで毎月1ポイントだったが、今回は0.75ポイントに縮小した。中銀は利上げの理由として、食料品価格の上昇などインフレ圧力が依然として強く、202212月の消費者物価上昇率が前年同月比13.12%とアナリストらの予測を上回る水準だったこと(2023年1月6日記事参照)などを挙げた。

中銀は同日付の金融政策レポートで、今後のマクロ経済の見通しについても公表した。消費者物価指数(CPI)上昇率については、2023年第1四半期から四半期ごとに12.92%、12.32%、10.79%、8.71%と見通しており、2024年末には3.5%になるとみている(添付資料表参照)。中銀の目標値である3%に届くのは2025年以降となる見込みだ。政策金利は、2023年末に11.17%、2024年末に6.67%とこの間、段階的に引き下げられる見通し。経済成長率については、2023年第1四半期、第2四半期はそれぞれ1.8%、0.4%のプラス成長となるが、その後の第3四半期、第4四半期はマイナス0.9%、マイナス0.4%と後退すると予測している。なお、2023年の年率予測は0.2%、2024年は1.0%としている。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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