成都市で日本食PRイベント開催

(中国、日本)

成都発

2023年02月21日

中国四川省成都市などで日本食品を取り扱う小売事業者、流通事業者、レストラン事業者、飲食関連サービス事業者などで構成する「成都日本食品関連企業プラットフォーム」(2022年8月29日記事参照)は21819日、成都市最大の繁華街・春熙路のショッピングモール晶融匯でイベント「サクラ・フード・フェスティバル(SAKURA FOOD FESTIVAL)」を開催した。

このイベントは、成都市の消費者に日本の食を体験してもらうことを目的とし、「成都日本食品関連企業プラットフォーム」から、日本産のコメ、菓子、調味料などの輸入業者のほか、日本食レストランチェーンや地元日本食レストランなどが出展した。また、オールジャパンでの取り組みを推進する観点から、地方自治体と連携し、北海道、広島県、徳島県、福岡県が出展し、地元の食品のPRを行った。

期間中に約12,000人(推計)が会場を訪れ、試食を通じて日本の食を体験した。出展者からは「想定よりも来場者が多かったことから、用意していた試食用のサンプル、販売用の製品とも、2日目の夕方には在庫が足りなくなった」「ミールキットの有無について質問を受けるなど、自宅調理のニーズが思ったよりも高いことを知った。今後の展開を考える上で非常に参考になった」「初日、2日目と価格を変えて販売した。それぞれの販売数量を参考に今後の戦略を検討したい」「今回のイベントにより、多くの消費者の反応を直接見ることができた。今後も続けて開催してもらいたい」との声が聞かれた。

成都市内には日本料理店の数は約1,500店舗あるといわれているが、今後、市内で日本食の認知度をさらに高め、日本食市場を成熟させるためには、今回の出展者の声にもあるとおり、消費者に日本食を体験してもらう機会を継続的に提供することが必要と思われる。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

(内田剛)

(中国、日本)

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