2022年の新車販売台数は前年比4.8%増、エコカーは57.3%増

(コロンビア)

ボゴタ発

2023年01月11日

コロンビア自動車協会(ANDEMOS)は1月2日、2022年の新車販売(登録)台数は26万2,595台で、前年比4.8%増だったと発表した。

販売台数をブランド別にみると、首位は2021年に続きルノーで、4万9,427台(シェア18.8%)だった。次いで、GM(シボレー、注1)が4万1,079台(15.6%)。3位と4位には、2万5,659万台(9.8%)でトヨタ、2万1,589台(8.2%)でスズキが続いた。そのほかの日系メーカーでは、6位にマツダ(前年3位)、8位に日産(4位)、14位にホンダ(16位)が名を連ねた(添付資料表1参照)。

エコカーの販売は2万7,845台で、前年比57.3%増と大幅に伸びた。内訳は、ハイブリッド車(HEV)が50.7%増の2万2,141台、電気自動車(EV)が3,274台(2.5倍)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は2,430台(41.9%増)だった(添付資料表2参照)。メーカー別では、トヨタが9,351台でトップ(シェア33.6%)。次いで、マツダ(17.4%)、スズキ(10.7%)と日系メーカーがシェア6割以上を占めた。

コロンビアでは2019年7月以降、EVには税制優遇措置を適用しており、(1)自動車税を車両価格の最大1%とする(通常は最大3.5%)、(2)自動車強制保険料を10%割り引く、(3)走行規制(注2)の対象外とすることを規定している。HEVとPHEVについては、税制優遇はないが、走行規制の対象外となっており、今後もエコカー市場は拡大していくことが期待される。ANDEMOSのオリベリオ・ガルシア代表によると、直近数カ月の内需の弱まりを受け、2023年の新車販売台数は前年比8%減の24万1,762台の見通しとなっている。

(注1)GMが展開する他ブランドとの差別化のため、「GM(シボレー)」と表記。

(注2)主要都市では、ナンバープレート末尾番号により走行できない時間帯を定めている。狙いは渋滞緩和や大気環境改善にある。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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