韓国統計庁、北朝鮮の主要統計指標を公表

(韓国、北朝鮮)

ソウル発

2023年01月05日

韓国統計庁は12月26日、「2022 北朝鮮の主要統計指標」を公表した(注)。

2021年の北朝鮮の人口は2,548万人と、韓国の約半分の水準で、韓国と北朝鮮を合わせた総人口は7,723万人だった。平均寿命は男性が67.0歳、女性が73.8歳で、韓国と比べ男性は13.9歳、女性は13.0歳短く、北朝鮮と韓国の平均寿命の差は拡大傾向にある(添付資料表1参照)。

マクロ経済については、2021年の北朝鮮の実質GDPは前年比0.1%減だった。産業別にみると、農林漁業、電気・ガス・水道業は増加したものの、鉱工業は6.5%減、サービス業は0.4%減となった(添付資料表2参照)。

2021年の北朝鮮の名目GDPは35兆9,000億ウォン(韓国ウォンで表記、約3兆6,977億円、1ウォン=約0.103円)、名目国民総所得(GNI)は36兆2,532億ウォンで、いずれも韓国が北朝鮮の約58倍となった(添付資料表3、4参照)。

貿易については、2021年の北朝鮮の貿易総額は前年比17.3%減の7億1,300万ドル、最大の輸出品目は鉄鋼で、輸出全体の35.3%だった。最大の輸入品目は鉱物性燃料、鉱物油で、輸入全体の58.7%を占めた。国・地域別にみると、最大の貿易相手国は中国で、貿易全体の95.6%を占めた(添付資料表5、6参照)。

(注)統計庁が毎年、国内外の関連機関が作成している統計を収集・再分類した上で作成・公表。大部分の統計指標は間接推定方式で作成している点に留意が必要。

(当間正明)

(韓国、北朝鮮)

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