上海市、中国公民の観光目的のパスポート申請と外国人居留許可の発行を再開

(中国)

上海発

2023年01月12日

中国の上海市公安局出入国管理局は1月8日、国家移民管理局の「新型コロナウイルス『乙類として分類し、乙類として管理する』以降の移民管理政策措置の合理化に関する公告外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(2022年12月28日記事2023年1月4日記事参照)に基づき、中国公民の国外旅行などを目的とするパスポート申請や外国人居留許可の発行を再開すると発表した。パスポート申請は2020年1月に中断して以来、3年ぶりの再開となった。主な内容は以下のとおり。

  • 中国公民の国外旅行、知人訪問を目的とするパスポートの申請を再開。
  • 上海市に戸籍がある住民または上海市居住証を持つ人の観光、ビジネスを目的とする香港訪問の通行証申請を再開。
  • 外国人のビザの延長、更新、再発行、および停留・居留許可証の発行、更新、再発行を再開。

上海市公安局出入国管理局は、各許可証発行の再開に伴い、効率的な運用のため以下の措置を行う。

  1. 上海市に20カ所ある出入国手続き受付ロビーの全ての窓口を開放。
  2. 処理能力に基づいた予約枠を設定。手続申請者は、10営業日前から行政サービスプラットフォーム一網通弁、行政サービスアプリ随申弁および国家移民管理局のアプリを通じて予約が可能。
  3. 高齢者や未成年者、緊急の事由がある申請者は優先的に処理。

また、発行再開時に申請者数が急増することを防止するため、明確な出国計画がない者に対して、合理的な計画に基づき、必要となった際に再度予約するよう呼びかけている。

(宋青青)

(中国)

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