「ナショナル・スタートアップ・アワード」受賞企業を発表

(インド)

ニューデリー発

2023年01月20日

インドで1月16日、「ナショナル・スタートアップ・デー」に合わせ、政府による「ナショナル・スタートアップ・アワード2022外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の受賞企業が発表された。

このアワードは、商工省と政府主導のイニシアチブ「スタートアップ・インディア」が2020年以来、毎年実施しており、3回目となる今回は多様性や包括性、イノベーションに焦点を当て、企業利益だけでなく社会へのインパクトの面でも優れたスタートアップを表彰した。同アワードは農業や建設、教育・技能開発、エネルギー、企業テック、環境、フィンテック、インダストリー4.0など17の分野と50のサブセクター、7つの特別部門に分かれており、インド全国2,600社以上の応募の中から計46社のスタートアップ企業、インキュベーター、アクセラレーターなどを選出した。加えて、女性主導のスタートアップや、地方社会に貢献するスタートアップ、北東州・山岳地域や連邦直轄領のスタートアップといった特別部門も設けた。インキュベーター部門では、テランガナ州ハイデラバードのインキュベーション施設「T-Hub(Tハブ)」(2022年7月11日記事参照)が選出された。受賞スタートアップ企業の情報はスタートアップ・インディアのレポートPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)でも確認可能だ。

スタートアップ・インディアでは、アワードのファイナリスト向けにメンタリングやネットワーキング、市場アクセスなどの支援スキームを提供している。同日の式典では、スタートアップへのメンターシップを促進するための「MAARGプラットフォーム」(注)も発表された。同プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、このプラットフォームには現在600人以上のメンターと800社以上のスタートアップ企業が登録しており、双方のマッチングをサポートすることで、スタートアップがインドや世界で成長と影響力を高めるためのガイダンスにアクセスできるよう支援するとしている。

(注)MAARGはMentorship, Advisory, Assistance, Resilience, Growthの頭文字をつなぎ合わせたもの。

(酒井惇史、ゴーラブ・シャルマ)

(インド)

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