2024年米大統領選直接対決で、バイデン大統領の支持率がトランプ氏を下回る、大学世論調査

(米国)

米州課

2023年01月26日

米国のジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領の、2024年大統領選挙での直接対決を想定した最近の世論調査で、トランプ氏支持がバイデン氏をやや上回る結果となった。

米国ボストンのエマーソン大学は1月24日、2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによると、2024年大統領選挙でのバイデン大統領とトランプ氏の直接対決を想定した問いに対して、トランプ氏が44%とバイデン氏(41%)をやや上回った。10%は「その他誰か」に投票するとしている。また、共和党の大統領選挙予備選挙を想定した問いでは、トランプ氏が55%とフロリダ州知事のロン・デサンティス氏(35%)を20ポイント上回った。

同大学の世論調査担当のスペンサー・キンボール事務局長は「バイデン氏は、民主党内のマイノリティーの有権者間で支持を固めており、ヒスパニックの72%、黒人の75%が2024年(大統領選挙)の(民主党)候補者をバイデン氏にすべきと考えているが、一方、白人の51%は他の誰かが候補者になるべきと考えている」と述べた。

なお、今回の調査では、バイデン氏の支持率は44%と、2022年11月の調査時(39%)より5ポイント上昇した。

米国ハーバード大学アメリカ政治研究センターとハリス・インサイト・アンド・アナリティクスが1月20日に発表した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)でも、2024年大統領選挙を想定したバイデン氏とトランプ氏の直接対決では、トランプ氏が46%とバイデン氏(41%)を5ポイント上回った。共和党の予備選では、トランプ氏が48%とデサンティス氏(28%)を20ポイント上回った。しかし、バイデン氏、トランプ氏が2024年大統領選挙に立候補すべきでないと回答した割合はそれぞれ65%、56%と過半数を占めている。また、トランプ氏が共和党候補、バイデン氏が民主党候補になった場合、大統領選に立候補する無所属中道派を支持するかという設問では、「支持する」が53%と過半だった。

(注1)実施時期は2023年1月19~21日。対象者は全米の登録有権者1,015人。

(注2)実施時期は2023年1月18~19日。対象者は全米の登録有権者2,050人。

(松岡智恵子)

(米国)

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