米ジョージア州知事、韓国の現代と起亜サプライヤーの州内EV向け部品工場建設を発表
(米国、韓国)
アトランタ発
2023年01月12日
米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事は1月5日、韓国の現代自動車グループと起亜のサプライヤーであるエコプラスチックが2億500万ドルを投じ、同州ブロック郡に電気自動車(EV)向けの部品工場を建設することを発表した。
エコプラスチックは、同州サバンナ近郊に55億4,000万ドルを投じてEV・バッテリー工場を建設中の現代自動車グループのメタプラント・アメリカ(HMGMA、2022年5月23日記事参照)のサプライヤーとして、バンパー、コンソール、トリムなどの各種外装・内装部品や装飾品を生産する。2024年10月までの操業開始を目指しており、456人を雇用する計画だ。
進出先のブロック郡は、現代自動車の新工場が建設されているブライアン郡に隣接している。エコプラスチックのほかにも、現代自動車のサプライヤーとしてジュン・ジョージア、現代モービスの2社がこのエリアへの進出を発表しており(注)、現代自動車の工場周辺にサプライヤーの進出が着々と進んでいる状況だ。
ジョージア州パット・ウィルソン経済開発長官は「われわれがブライアン郡にある現代メタプラント向けのサプライヤーのネットワークを構築していく中で、ジョージア州民のために好待遇でハイテクな製造業の雇用を提供するサプライヤーがこの地域に広がっていることをうれしく思う」と語り、エコプラスチックの進出を歓迎した。
ジョージア州では2020年以降、30件以上のEV関連事業を通じて、210億ドル以上の投資と2万6,300人以上の雇用が発表されている。
(注)ジュン・ジョージアは2022年11月、ブロック郡にEV向け部品工場の建設を発表、投資額は3億1,700万ドル、雇用数(見込み)は630人。現代モービスも同じく2022年11月、ブライアン郡にEV用電力システムと統合充電システム(ICCU)の製造工場の建設を発表、投資額は9億2,600万ドル、雇用数(見込み)は1,500人。
(石田励示)
(米国、韓国)
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