中国が日本、韓国からのアライバルビザ発行とトランジットビザ免除を一時停止

(中国)

北京発

2023年01月12日

中国の国家移民管理局は1月11日、同日から日本人、韓国人についてアライバルビザ発行および72時間もしくは144時間のトランジットビザ免除(注)を一時停止すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。中国は1月10日から日本人に対して一般査証の発行を、韓国人に対してはビジネス、観光などの短期ビザの発行を一時停止している(2023年1月11日記事参照)。

中国の外交部は1月11日の記者会見で、日本人に対する措置について、「中国に対する差別的な措置に基づいた反応であり、中国国民の正当な権益を守り、国家間の正常な往来・協力に必要な環境を守るためのもので、正当かつ合理的なものだ」との見解を示した。

また、アフリカを訪問中の秦剛外交部長は、ビザ一時停止の理由について「日本と韓国は中国国民の旅行者に対して差別的、非科学的で行き過ぎた措置を取り、相互の往来に困難と障害をもたらした。中国には対応する理由がある」とした(「鳳凰衛視」1月11)。

(注)中国では人道的理由や、ビジネスやエンジニアリングのために緊急招致された場合などに、関連部門の同意の上でアライバルビザを申請することができる。また、中国では都市によって、72時間もしくは144時間のトランジットビザ免除がとられている場合がある。

(河野円洋)

(中国)

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