ジェトロなど、トロントで日本産食材セミナーと商談会「テイスト・オブ・ジャパン」を開催

(カナダ、日本)

トロント発

2023年01月31日

ジェトロは123日、在トロント日本総領事館との共催で、飲食業界関係者やメディアを対象とした日本産食材セミナーと商談会「テイスト・オブ・ジャパン」をカナダのトロント市内で開催した。イベントには130人を超える参加登録があり、ホテルやレストランなど、大勢の業界関係者でにぎわった。

セミナーでは、日本の和牛やコメ、水産品、日本酒、緑茶の特徴について説明が行われたほか、地元のシェフによる日本産食材のアレンジ方法についてのデモンストレーションが行われ、招待客にサンプルが振る舞われた。並行して開催された巡回型商談会では、日本から和牛やコメ、水産品、日本酒、緑茶の輸入を行うカナダ企業が地元のレストランや小売店などへ向けて商材をアピールした。

写真 シマアジの柚子チリ・サラダの調理デモを行うシェフ、マイケル・タン氏(ジェトロ撮影)

シマアジの柚子チリ・サラダの調理デモを行うシェフ、マイケル・タン氏(ジェトロ撮影)

写真 飲食業界関係者でにぎわう巡回型商談会場(ジェトロ撮影)

飲食業界関係者でにぎわう巡回型商談会場(ジェトロ撮影)

開会あいさつで、ジェトロ・トロント事務所の斎藤健史所長は「2021年の日本からのカナダへの農林水産・食品の輸出額は142億円(14,900万カナダ・ドル)と、パンデミックにもかかわらず前年に比べて約30%増加した。その中でも主要な輸出品は、醤油(しょうゆ)・味噌(みそ)、冷凍魚、ごま油、スナック菓子、緑茶、日本酒などで、2022年に入ってからも輸出額は増加を続けており、最近のカナダでの日本食品への関心の高まり(2022年9月22日記事参照)を考えると、この傾向はこれからも続くのではないか」と、カナダでの日本産農林水産・食品の人気について説明した。

セミナーに参加した非日本食レストランのオーナーからは「日本酒の取り扱いに興味があるものの、まだ日本へ行ったことはなく、こうした機会を提供してもらえてうれしい」「日本からの食材でどれだけクリエーティブになれるかが印象的だった」「セミナーはとても興味深く、今後も勉強会のようなものをやってほしい」といった声が聞かれた。

また開催後、出展企業からは「当社と未契約の飲食関連者からの問い合わせが増えている」「日本食以外の飲食関連者が来場され、またセミナーを熱心に聞いてくれて、このような教育の場があったことは素晴らしい」などのコメントがあった。

(飯田洋子)

(カナダ、日本)

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