2022年の実質GDP成長率は7.0%

(キルギス)

欧州ロシアCIS課

2023年01月20日

キルギス国家統計委員会は113日、2022年の名目GDP9,190億ソム(約109億ドル、84.31ソム/ドル)、実質GDP成長率を7.0%と発表した(いずれも速報値)。キルギスのGDP成長率は2013年に10.9%を記録して以降、1桁台で推移していたが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてマイナスに転じた。2021年にプラスとなり、2年連続のプラス成長だった(添付資料図参照)。

業種別でGDPの半分近くを占めるサービス業は全体で前年比4.8%増加し、小売り・卸売り・車両修理業(7.7%増)、ホテル・レストラン(23.8%増)が好調だった。鉱工業は11.4%増加し、うち木製品・紙製品・印刷(27.0%増)、卑金属(21.5%)、石油製品(12.3%増)、食品・飲料(11.1%増)などが大きく伸びた。鉱業は8.2%増だった。その他、農業7.3%増、建設業8.0%増と、おおむねプラス成長を記録した。

2022年の消費者物価上昇率は前年12月比で14.7%上昇した。アルコール飲料・たばこ(24.4%増)、食品・清涼飲料(15.8%増)、非食品(12.7%増)、公共料金(9.1%増)など軒並み値上がりし、国民生活に大きな影響を及ぼした。地元メディアはこれについて、2022年のキルギス経済は政府や国際機関の予測を上回る成長を見せたが、物価上昇率はその倍だったと評した(「24.kg116日)。

(小林圭子)

(キルギス)

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