台湾式本格タピオカドリンク店がインド初出店
(インド、台湾)
ニューデリー発
2023年01月04日
台湾系企業メガ・ソース・テクノロジー・インディアは12月24日、インド北部のデリーにおいて、インド初となる本格的な台湾式タピオカドリンク店「メガ・ライフ・バブル・ティー」を開店した。
タピオカドリンクは1杯当たり350ルピー(約595円、1ルピー=約1.7円)程度の価格設定で、主なターゲットは中高所得層の若年層だ。出店先に選ばれたマジュヌ・カ・ティラ地区の商店街は、歩行者専用の狭い道沿いに若者向けの店が多く立ち並ぶ場所だ。この地区はチベット系住民が多く住んでいることでも知られ、今回開店したタピオカドリンク店にもチベット系スタッフが多い。外部会場でのパーティー需要にも対応し、デリー首都圏であれば50杯以上のミニマム・オーダーで宅配や出張販売も実施するとしている。
同社CEO(最高経営責任者)のサンディ・リン氏によると(ヒアリング日:12月24日)、提供するタピオカドリンクの原材料は全て台湾から直輸入しているという。開店前には店舗スタッフ2人を台北に派遣し、タピオカドリンクの作り方を学ぶ計3日間の外部専門研修を受けさせた。デリー市内では非台湾系の他社が展開するタピオカドリンク店も複数存在するものの、「メガ・ライフ・バブル・ティー」では台湾仕込みの本格的なタピオカドリンクを提供することで、他社との差別化を図りたいとしている。
ただし、甘さだけはインド人の嗜好(しこう)に合わせている。台湾で一般的なタピオカドリンクの甘さを10段階評価で「レベル3」とした場合、インドでは「レベル9」相当の甘さを基準として販売するという。
(広木拓)
(インド、台湾)
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