フィンランド、風力発電が2022年の国内発電電力量の16.7%を占め、前年比5.0ポイント増

(フィンランド)

ロンドン発

2023年01月26日

フィンランドのエネルギー産業協会は112日、2022年のエネルギー事情のレポートを公表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)し、エネルギー危機を脱するために、国内発電の拡大と電力消費の抑制を呼びかけた。

2022年のフィンランドの電源構成について、ゼロエミッション発電の割合は過去最高の89%になった。一方で、ロシアからのガスと電力の輸入が20225月に終了したことにより、産業分野などでのガスの利用が大幅に減少した。

原子力発電においては、オルキルオト原子力発電所3号機の発電電力量が拡大した時期があり、国内における発電電力量に占める割合は、前年より2.3ポイント増の35%となった。風力発電においても、2022年に2,430メガワット(MW)の風力発電施設が新たに建設されたため、発電電力量が増加し、そのシェアは前年比5.0ポイント増の16.7%となった。一方、秋季は乾燥により、水力発電の発電電力量は2021年に比べてやや減少したほか、バイオエネルギーも減少した。

フィンランドの再生可能エネルギー事業者NYABと国際的な風力発電事業者であるエネルジケレは2023119日、ミコンケイダス風力発電所のBOP(Balance of Plant、注)契約を締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。両事業者は2月から、フィンランド西部オストラボツニア地域にミコンケイダス風力発電所の建設工事を開始し、2024年初頭に完了させる予定としている。プロジェクト全体の完成は20249月の予定で、契約金額は約1,800万ユーロ。ミコンケイダス風力発電所には16基の風車が設置され、その合計出力は105.6MWとなる。

木材パルプ大手メッツァグループの投資先企業であるモンティヌートラは118日、林業の副産物をアップサイクル(創造的再利用)る世界初の工場を建設するため、ビジネスフィンランドから700万ユーロの投資を獲得した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと発表した。モンティヌートラは、おがくずや樹皮などの副産物を原料とするバイオ燃料を用いて、アップサイクルにより環境への負荷を最小限に抑えながら、費用対効果の高い製品の生産が可能になる。この製品は化石由来の原料に代わるため、大幅な二酸化炭素(CO2)排出を削減することもできる。

(注)ケーブル、変電所、基礎などで、タービン以外のインフラを指す。

(島村英莉、半井麻美)

(フィンランド)

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