米シェブロン、2022年通期は過去最高益に

(米国)

ヒューストン発

2023年01月31日

米国石油大手シェブロン(本社:カリフォルニア州サンラモン)は1月27日、2022年通期の決算を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、過去最高益を計上した。

シェブロンの2022年の純利益は354億6,500万ドルで、前年(156億2,500万ドル)から2倍以上に増加した。他方、同社の2022年第4四半期(10~12月)の純利益は63億5,300万ドルで、前年同期(50億5,500万ドル)を上回ったものの、四半期ベースで過去最高益だった2022年第2四半期(116億ドル)には及ばなかった。

同社の2022年の米国内の原油・天然ガス生産は、日量118万1,000バレル(原油換算)と前年の日量113万9,000バレルを上回った。テキサス州西部とニューメキシコ州南東部の一部にまたがる広大な地域で、国内有数のシェールオイルとシェールガスの生産地として知られているパーミアン盆地での石油ガス増産が貢献しているものとみられる(2022年6月17日記事参照)。

ジョー・バイデン大統領は2022年10月31日、エクソンモービルなどの米国大手石油会社が大幅な増収を達成しているにもかかわらず、ガソリン価格を下げるための取り組みをとっていないと主張し、石油会社を批判した。これに対し、米国石油協会(API)のマイク・ソマーズ会長兼最高経営責任者(CEO)が同日付で声明を発表し、「ガソリン価格下落を(バイデン大統領)自身の手柄にし、ガソリン価格上昇の責任を石油会社に転嫁している」として反論していた(2022年11月8日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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