上海市、新型コロナ感染は減少傾向と発表

(中国)

上海発

2023年01月20日

中国の上海市政府は1月17日、上海市の新型コロナウイルスの新規感染者が減少し、市内の医療機関の発熱外来、救急車出動数、救急受診数は減少傾向にあると発表した。2022年12月中旬から感染が急速に拡大し、下旬にピークに達したが、その後は減少し続けたと解説。また、春節が近づき、人の往来が活発になる中で、マスク着用や手指の消毒などの衛生習慣を継続し、人が密集する場所を避け、長距離移動を控えるなど、感染リスクの低減を市民に求めた。

劉鶴副首相は、1月17日に世界経済フォーラム(WEF)の第53回年次総会(ダボス会議)に出席した際、中国の新型コロナウイルスの感染拡大はピークを脱し、想定以上に速いスピードで正常化したと述べた。また、春節期間中は観光や親戚・友人を訪問するために50億人規模の旅行客が生じるだろうと発言した。

中国国家移民管理局は、春節連休中(1月21~27日)の出入境数は1日当たり平均60万人に上り、前年同期比で約3倍、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同期比7割の水準となる見通しを示した。

(神野可奈子)

(中国)

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