ロシア衛生当局、中国からの渡航者に「防疫措置不要」

(ロシア、中国)

欧州ロシアCIS課

2023年01月18日

ロシアの衛生当局である連邦消費者権利保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)のアンナ・ポポワ長官は1月12日、現地ニュースチャンネル「ロシア24」のインタビューの中で、中国からの渡航者に対して新型コロナウイルス対策の追加的な防疫措置は不要との見解を示した。

ポポワ長官は、1月8日に中国政府が新型コロナウイルス防疫措置を見直して以降(2022年12月28日記事参照)、ロ中間で人の往来の急増はみられないとし、「現時点で新たなリスクは見受けられず、中国からの渡航者に追加的な措置を講じる必要はない」と述べた。

中国による防疫措置見直しを受け、ロ中間の旅客往来ルートの開設が相次いでいる。ロシア極東と中国東北部の間でバスの往来が3年ぶりに再開した(2023年1月13日記事参照)。中国の海南航空が1月10日にハバロフスク~ハルビン間、ロシアのイルアエロが16日にイルクーツク~ハルビン間の定期便運航を開始した。

ロシア政府の新型コロナウイルス公式情報サイトによると、17日発表の1日当たり新規感染者数は4,042人で、前週比1,010人増加した。累計感染者数は2,186万4,944人。

ロシアでは現在、入国時のPCR検査陰性証明の提示や入国後の自己隔離は不要。ロシアの新型コロナウイルスに関する入国手続きなどに関する情報については、ジェトロの特集ページ「ロシア・CISにおける新型コロナウイルス対応状況」参照。

(浅元薫哉)

(ロシア、中国)

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