3年ぶりにロシア極東~中国間のバス往来が再開

(ロシア、中国)

欧州ロシアCIS課

2023年01月13日

ロシア連邦税関局極東支部は、1月8日にチタ州ザバイカルスク~中国内モンゴル自治区満洲里、9日に沿海地方クラスキノ~吉林省琿春の各国境地点間で、バスの往来が再開したと発表した(同支部発表1月9日、1月10日)。いずれも新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年2月に中止されて以降、3年ぶりの運行となる。

ザバイカルスク~満洲里間の乗客は全て中国人で、労働や親族訪問などの目的による移動だった。ロシア人乗客はいなかった。クラスキノ~琿春間でも中国人のみで、観光目的の乗客はいなかったという。

在ハルビン・ロシア総領事館は12月27日、中国政府による1月8日からの新型コロナウイルス防疫措置見直し(2022年12月28日記事参照)を控え、ロ中間で陸上旅客往来の再開に向けた作業が行われていることを明らかにしていた(「ノーボスチ通信」12月27日)

沿海地方観光庁のアルセニー・クレプスキー長官は1月10日、自身のSNSで、現在運用停止中の中国からのビザなし団体旅行客受け入れを再開させるため、ロ中関係当局と調整中だと明らかにした。必要な作業は1月23~24日に完了する見込みという。

ロシアでは現在、入国時のPCR検査陰性証明の提示や入国後の自己隔離は不要とされている。ロシアと中国の新型コロナ入国手続きなどに関する情報については、ジェトロの特集ページ「新型コロナウイルス感染拡大の影響」参照。

(浅元薫哉)

(ロシア、中国)

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