英政府、クリーン輸送技術開発に向けた資金拠出を発表

(英国)

ロンドン発

2022年12月06日

英国政府は12月2日、クリーンな輸送技術の研究開発プロジェクト向けに、自動車産業界と共同で総額7,300万ポンド(約120億円、1ポンド=約165円)規模を拠出することを発表した。対象プロジェクトは5つ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

資金は、先端推進システム技術センター(APC)の低炭素およびゼロ排出の自動車技術の開発支援をする共同研究開発プログラムを通じて拠出する。7,300万ポンドのうち、3,640万ポンドは政府が拠出し、残りの3,660万ポンドを自動車産業界から拠出する。

5つのプロジェクトを通して、再生可能燃料、強力で高効率の電動モーター、自動車産業の炭素排出削減につながる新素材の新たな利用に取り組み、英国内で3,300人の雇用を支援する。政府は、今回発表された資金のほかにも、APCが設立した自動車変革基金を通じ、英国内における電気自動車の高付加価値サプライチェーンの開発を支援している(注)。

各プロジェクトの詳細は以下のとおり。

  • トヨタ自動車に対し1,130万ポンドを拠出。同社のハイラックス・ピックアップトラックの、水素燃料電池車の開発を支援。2023年にプロトタイプをバーナストン工場で生産予定。
  • 電動モーターメーカー、エレクトリファイド・オートメーションに対し602万ポンドを拠出。永久磁石モーター製造のための革新的プロセス開発を支援。
  • グラスゴーを拠点とする商用車メーカーHVSに対し3,000万ポンドを拠出。水素燃料電池駆動の重量物車両(HGV)やトラクター(牽引車両)の開発を支援。
  • アルミニウム製品メーカーのコンステリウムに対し、1,000万ポンドを拠出。低炭素かつ低コストのリサイクルアルミニウムの開発を支援。
  • 農業機械メーカーCNHインダストリアルに対し1,560万ポンドを拠出。世界初の農場からの廃棄物から生産されたメタンガスを利用した大型トラクターの開発を支援。

(注)英国の電気自動車のサプライチェーンについては調査レポート「電気自動車(EV)への移行を目指す英国自動車関連産業の動向」を参照。

(レイナー・あや)

(英国)

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