新型コロナ対策を大幅緩和、渡航者へのPCR検査撤廃

(ナイジェリア)

ラゴス発

2022年12月16日

ナイジェリアの新型コロナウイルス対策大統領運営委員会は12月12日、新型コロナ安全対策と渡航に関する措置の緩和を発表した。発表によると、公共の場での集会の制限やマスク着用義務、渡航前と到着後のPCR検査は全て直ちに撤廃した。

主な変更点は以下のとおり。

  1. 公共の場での集会に関する全ての制限を解除する。施設の所有者は環境衛生と換気を良好に保つことを強く推奨する。
  2. フェースマスク使用は屋外・屋内を問わず、個人の判断に委ねる。ただし、高齢者、免疫不全者、基礎疾患のある者については、マスク着用、手洗い・手指消毒を行い、人が集まる場所を避けることを推奨する。
  3. ワクチン接種を完了していない者に対する渡航前と到着後のPCR検査は不要とし、ワクチン接種証明書のオンライン国際渡航ポータル(NITP)へのアップロードも不要とする。
  4. ナイジェリアに渡航する全ての者は(新型コロナウイルス専用ではない)簡易版の健康状態申告書(Health Declaration Form)をNITPに記入する必要がある。出発前にこのフォームへの記入が難しい場合、到着時でも記入可能。
  5. ワクチン接種と追加接種を受けることを強く推奨する。

また、ナイジェリア民間航空局は同日、空港や航空機内でのマスク着用は義務とせず、国際線ではNITPによる渡航許可証は不要などの措置を発表した。

主な変更点は以下のとおり。

1.国内線

  • 空港や航空機内でのマスク着用は、義務とせず任意となるが、着用を推奨する。
  • 60歳以上の高齢者、免疫不全者、基礎疾患のある者は、マスク着用、手洗い・手指消毒を行い、人が集まる場所を避けることを推奨する。
  • 空港ターミナル入り口での荷物の消毒は不要。
  • 航空会社による機内での食事・飲み物提供の再開。
  • 空港内での社会的距離の保持は義務としない。

2.国際線

  • 上記1の全ての項目を適用する。
  • ワクチン接種状況に関係なく、渡航前と到着後のPCR検査は不要。
  • NITPによる渡航許可証は不要。ナイジェリアに渡航する全ての者は、上述の簡易版健康状態申告書をNITPに記入する必要がある。出発前にこのフォームへの記入が難しい場合、到着時でも記入可能。
  • そのほか全ての新型コロナに係る検疫などはオプションとなる。

ナイジェリア疾病予防センター(NCDC)の新型コロナに関するポータル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、12月10日時点の1日当たりの新型コロナウイルス感染者数は98人と、9月以降は低水準で推移している。

(馬場安里紗)

(ナイジェリア)

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