広州市、新型コロナ防疫の新措置を積極的に推進、空港などでのPCR陰性証明は提示不要に

(中国)

広州発

2022年12月09日

中国・広州市衛生健康委員会は、12月7日に記者発表した。その中で、中国国務院共同防疫メカニズムが同日に発表した「新型コロナウイルス感染拡大防止抑制措置実施の一段の最適化に関する通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を積極的に推進するとの方針を明らかにした(2022年12月8日記事参照)。

広州市衛生健康委員会の発表によると、12月7日から、高リスク地域の範囲は建物の棟やフロア、住居単位で正確に指定し、むやみに範囲を社区(コミュニティー)などに拡大して臨時封鎖措置を実施してはならない。PCR検査は感染拡大リスクの高い場所などの人員を対象に引き続き実施する一方、老人ホームや福祉施設、医療機関、保育施設、小・中学校、高校などの特殊な施設以外では、PCR検査陰性証明と健康コードの提示を求めないとした。広州市外から市内に到着した際のPCR検査および「3天3検(3日間でPCR検査を3回受検)」も行わない。自宅隔離の条件を満たす濃厚接触者や無症状感染者と軽症者は原則として自宅隔離とし、任意で集中隔離を選択することもできるとした。濃厚接触者の隔離期間は従来の「5日間の集中隔離(条件を満たす場合には自宅隔離)+3日間の自宅隔離」から「5日間の自宅隔離(集中隔離も可)」に短縮された。

なお、広州南駅と広州地下鉄は12月7日、広州白雲空港は12月8日から、乗客に対してPCR検査陰性証明と健康コードの提示を求めないと発表した。

また、広州市疾病予防コントロールセンターによると、12月7日時点の同市の新規感染者数は2,551人(無症状感染者1,640人を含む、国内症例のみ)だった。

(梁梓園)

(中国)

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