上海市、浙江省、江蘇省、新型コロナ防疫措置を合理化

(中国)

上海発

2022年12月08日

中国の上海市人民政府と浙江省人民政府、江蘇省人民政府は12月5日から6日にかけて、新型コロナウイルス防疫措置の合理化に関する通知を発表した。

上海市については、12月6日から養老施設や児童福祉施設、医療機関、学校(託児所を含む)、密閉された娯楽施設(カラオケ店、マージャン店、ネットカフェなどを含む)、飲食店(バーを含む)など特別な防疫措置が必要な場所を除き、その他の公共エリアではPCR検査陰性証明の提示を不要とした。また、これまで7日間以内のPCR検査記録がない者に対して黄色の健康コードを付与したが(2022年9月21日記事参照)、12月6日以降は7日間を過ぎても黄色の健康コードは付与しなくなった。さらに、これまで義務付けていた地下鉄やバスなど公共交通の利用や、公園、景勝地など屋外の公共場所への入場時に求めていたPCR検査陰性証明の提示を12月5日から不要とした。

浙江省では、杭州市、寧波市、紹興市、嘉興市などの一部都市で12月5日から、常態化PCR検査を取りやめ、検査希望者に対して検査することに変更した。養老施設や福祉施設、中・小学校、幼稚園などを除き、地下鉄、バスなどの公共交通の利用や公共場所への入場時に求めていたPCR検査陰性証明の提示を不要とした。場所利用を登録する「場所コード」のスキャンも不要となる。60歳以上の高齢者にはワクチンをできるだけ接種するよう呼びかけている。

江蘇省では、南京市、蘇州市、無錫市などの一部都市で12月5日から、地下鉄、バスなど公共交通利用の際のPCR検査陰性証明と健康コードの提示を不要とした。無錫市は12月6日から公共交通以外に、公園や景勝地など屋外の公共場所への入場時に求めていたPCR検査陰性証明の提示を不要とした。また、市民が「五種類の薬品」(解熱剤、せき止め剤、抗ウイルス薬、抗生剤、風邪薬)を購入する際に求めたPCR検査陰性証明の提示と情報登録も不要とした。

(宋青青)

(中国)

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