上海市、健康コードの付与規則を修正、国慶節休暇中の移動抑制を呼びかけ

(中国)

上海発

2022年09月21日

中国・上海市は9月18日、国務院共同防疫メカニズムの要求(2022年9月12日記事参照)に基づき、上海市の健康コード(随申コード)の付与規則を以下のとおり修正すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

赤色コードの付与対象者は以下のとおり。

  1. 初回のPCR検査結果で陽性となった者および、複数人の検体を混合して同時に検査する「検体プール検査法」によるPCR検査結果が陽性となった者。
  2. 確定感染者、無症状感染者および疑似感染者。
  3. 濃厚接触者および濃厚接触者の濃厚接触者。
  4. 隔離ホテルで集中隔離または自宅で健康観察を実施している入境者。
  5. 中・高リスク地域での滞在履歴がある者。

黄色コードの付与対象者は以下のとおり。

  1. 退院などにより、自宅で健康観察を実施している確定感染者と無症状感染者。
  2. 地域協力調査データの複数分析により、感染リスクが確認された者。
  3. 防疫情報データベースに掲載された重点者のうち、PCR検査を受けていない者。
  4. PCRスクリーニング検査の未実施者(注1)。

最近の中国国内での新型コロナウイルス感染者の散発的発生を踏まえ、上海市は、国慶節休暇(10月1~7日)の移動による感染拡大の発生防止のため、同期間中に地元で過ごすなどの省・市をまたぐ移動を可能な限り減らすよう市民に呼びかけている外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。また、飛行機、高速鉄道、列車、省をまたぐ長距離バスなどの交通手段を利用する場合、48時間以内のPCR検査陰性証明の提示を求めている。さらに、国内の疫病関連地域(注2)から上海市に来た者に対しては、上海市到着後、12時間以内に所在コミュニティーの居民委員会(または宿泊ホテル)に報告するよう要請している。

(注1)上海市常態化PCR検査場での無料PCR検査の実施は10月31日まで延長外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされており、この間、市民は週に少なくとも1回のPCR検査が義務付けられている。仮に7日間以内にPCR検査記録がない者に対し、黄色の健康コードが付与される。

(注2)低・中・高リスク地域など、内容により、上海訪問後に必要な対応が異なる。例えば、7日間以内に高リスク地域での滞在歴がある者の場合、上海訪問時に7日間の集中隔離が必要となる。7日間以内に低リスク地域での滞在歴がある者の場合は、上海訪問後3日以内に2回のPCR検査を実施かつ、健康観察を行う必要がある。

(宋青青)

(中国)

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