2024年米大統領選、フロリダ州現職知事の支持がバイデン氏上回る、世論調査

(米国)

米州課

2022年12月14日

米国の2024年大統領選挙を想定した世論調査で、フロリダ州のロン・デサンティス知事がドナルド・トランプ前大統領やジョー・バイデン大統領の支持を上回ったことがわかった。

USAトゥデイとボストンのサフォーク大学が12月13日、2024年の大統領選などに関する世論調査結果(注1)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによれば、2024年大統領選の共和党予備選を想定した問いで、デサンティス氏の支持は56%とトランプ氏(33%)を大きく上回った。本選でバイデン氏との直接対決を想定した問いでも、デサンティス氏が47%とバイデン氏(43%)を4ポイント上回った。本選でバイデン氏とトランプ氏の直接対決を想定した問いでは、バイデン氏が47%とトランプ氏(40%)を7ポイント上回った。

また、バイデン氏、トランプ氏が2024年大統領選に立候補することについては、それぞれ67%、69%と過半が「反対」と回答した。

一方、共和党支持者や保守的無党派層(回答数374人)に対してデサンティス氏の立候補について聞いたところ、65%が「賛成」と回答。また、2024年大統領選について尋ねたところ、「トランプ氏が立候補して自身の政策を維持してほしい」は31%にとどまり、「トランプ氏の政策は維持してほしいが、別の人が立候補してほしい」が61%に達した。

サフォーク大学政治リサーチセンターのデビッド・パレオロゴス所長は「共和党支持者や保守的無党派層は、ますますトランプ氏抜きのトランピズム(注2)を求めている」と述べた。

デサンティス氏は、2022年11月の州知事選で再選が確実となっており、2024年の大統領選候補として有望視されている(2022年12月8日付地域・分析レポート参照)。同氏の地元フロリダ州の2022年9月の世論調査では、デサンティス氏への支持は既にトランプ氏を上回っていた(2022年9月22日記事参照)。

英国の調査会社レッドフィールド・アンド・ウィルトン・ストラテジーズが12月に実施した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注3)によれば、2024年の大統領選挙でバイデン大統領とトランプ氏の直接対決を想定した問いでは、各氏とも41%と同率だった。デサンティス氏とバイデン氏の直接対決では、バイデン氏が42%、デサンティス氏が40%とバイデン氏がわずかに上回った。カマラ・ハリス副大統領とトランプ氏との直接対決では、トランプ氏(43%)がハリス氏(41%)を上回った。

(注1)実施時期は2022年12月7~11日。対象者は全米の登録有権者1,000人。

(注2)トランプ前大統領の政策や発言の根底にある考え方や政治姿勢。

(注3)実施時期は2022年12月5日。対象者は全米の有権者1,500人。

(松岡智恵子)

(米国)

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