10月の自動車生産台数は前年同月比10.8%増、5カ月連続プラス

(タイ)

バンコク発

2022年12月01日

タイ工業連盟(FTI)は11月24日、2022年10月の自動車生産台数が前年同月比10.8%増の17万717台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。5カ月連続でプラスとなった。全体の42.7%を占める国内販売向けが12.3%増の7万2,885台となった。輸出向けは、9.8%増の9万7,832台だった。部門別では、乗用車が6.6%増の5万9,406台、ピックアップトラックなどの商用車が13.2%増の11万1,311台となった。

2022年1~10月累計では、前年同期比12.4%増の153万4,754台だった。輸出向けが7.0%増の84万4,206台、国内販売向けが19.6%増の69万548台となった。部門別では、乗用車が3.4%減の47万6,547台、ピックアップトラックなどの商用車が21.3%増の105万8,207台だった。

一方、2022年10月の国内販売台数は、前年同月比0.2%増の6万4,618台となった。海外からの旅行者や投資家の増加、就業率の改善、タイ政府の国内旅行刺激策などにより、10カ月連続で前年同月を上回った。1~10月累計では、前年同期比17.1%増の69万8,305台となった。

2022年10月の輸出台数は、前年同月比15.5%増の9万4,228台だった。輸出向け自動車の部品となる半導体の供給が増え、オーストラリア、中東、アフリカへの輸出が増加した。完成車の輸出額は29.3%増の約618億バーツ(約2,409億円、1バーツ=約3.9円)となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は18.9%増の約849億バーツだった。

1~10月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年同期比5.5%増の80万672台で、輸出額は12.4%増の約4,973億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は9.6%増の約7,275億バーツだった。

(高谷浩一、ナパッサワン・ブンサンサーム)

(タイ)

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