成都市で日本の食品と観光の魅力を同時にPR
(中国、日本)
成都発
2022年12月22日
中国の成都市などで日本食品を取り扱う小売事業者や流通事業者、レストラン事業者、飲食関連サービス事業者などで構成する「成都日本食品関連企業プラットフォーム」(2022年8月29日記事参照)は12月17、18日、同市内の成都伊藤洋華堂双楠店でイベント「日本食品節」を開催した。今回のイベントは、一般消費者に日本食品を試食・試飲してもらうことを目的とし、在重慶日本総領事館の協力を得た。同じ会場内では、17日に開設された日本政府観光局(JNTO)成都事務所が一般消費者を訪日旅行に誘致するイベント「日本旅遊節」も開催。高田真里・駐重慶総領事がビデオ出演で登壇した。
会場には、「成都日本食品関連企業プラットフォーム」に参加する流通事業者6社が参加。日本酒や日本産米、菓子、調味料など自社の取り扱い商品を展示し、来場者に試食・試飲を勧めた。
成都市では、新型コロナウイルス感染の防疫措置(2022年12月8日記事参照)が緩和された12月7日以降、自主的な抗原検査で陽性者が相次いで判明、市内で感染が急拡大する中、試食・試飲をためらう来場者の姿もみられた。会場で日本産米を試食した来場者からは「日本に興味はあるが、これまで訪れたことはなく、日本産米も食べたことがなかった。今回のイベントを通じて、日本の食に関心が深まり、日本に旅行したくなった」との声が聞かれた。
日本の食品と観光に関するイベントを同時に行うことで、これまでそれぞれの分野に関心のなかった層へのアピールにつながるほか、既に関心を示している層により関心を高めてもらえるなど相乗効果が期待される。
「日本食品節」の様子(ジェトロ撮影)
「日本旅遊節」の様子(ジェトロ撮影)
ビデオ出演であいさつする高田・駐重慶総領事(ジェトロ撮影)
(内田剛)
(中国、日本)
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