11月の輸出入、貿易黒字を維持するも3カ月連続で前月比減
(インドネシア)
ジャカルタ発
2022年12月26日
インドネシア中央統計庁(BPS)が12月15日に発表した輸出入のデータによると、2022年11月の輸出額は前月比2.46%減の241億2,070万ドル、輸入額は0.91%減の189億6,200万ドルと、輸出入いずれも減少した。貿易収支は7.77%減少したものの、51億5,870万ドルの貿易黒字となった。また、1~11月の貿易収支は505億9,390万ドルの黒字となり、2021年通年の貿易黒字額354億1,950万ドルを超えて推移している。
11月の輸出の内訳をみると、石油・ガスと非石油・ガスが前月比でそれぞれ11.85%、1.94%減少した(添付資料表参照)。輸出全体の9割超を占める非石油・ガスの内訳をみると、鉱物性燃料が4.30%減の51億1,540万ドル、動植物性油脂が16.62%減の28億9,870万ドル、電気機器が4.29%減の12億1,200万ドルと続いた。
輸入では、石油・ガスが前月比16.64%減少した一方、非石油・ガスが2.45%増加した。非石油・ガスの内訳をみると、機械類・輸送用機器が8.50%増の28億4,270万ドル、電気機器が4.43%増の21億8,730万ドル、鉄鋼が11.67%増の11億5,730万ドルとなっている。
11月の非石油・ガスの相手国別の輸出額は、中国が62億8,210万ドル(前月比0.6%増)、米国21億130万ドル(1.56%増)、インド16億1,860万ドル(23.65%減)となった。相手国別の輸入額は、中国が13.47%減の59億150万ドル、日本14億3,970万ドル(2.93%減)、タイ8億4,160億ドル(15.01%増)と続いた。
11月単月の貿易収支をみると、米国との貿易収支が13億1,550億ドルと最大の黒字で、オーストラリアとの貿易収支がマイナス5億1,910 億ドルと最大の赤字になっている。
財務省財政政策庁(BKF)のフェブリオ・カチャリブ長官は「インドネシアからの輸出は引き続き好調だが、政府としては中国や米国など主要な貿易相手国における製造業の減速に警戒している。また、輸入全体は減少したものの、原材料の輸入は伸びている。これは国内の企業活動が引き続き拡大していることを示している」と述べた(「アンタラ」12月15日)。
(八木沼洋文)
(インドネシア)
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