マニュファクチャリング・インドネシア、3年ぶりに対面型で開催

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年12月05日

インドネシア国内最大の総合機械見本市「マニュファクチャリング・インドネシア」が1130日から123日まで、ジャカルタ国際展示場(Jakarta International Expo)で実施された。新型コロナウイルスの影響で中止またはオンライン開催が続いていたが、3年ぶりに対面型での開催となった。今回のテーマは「製造業のための持続可能なソリューション」。33カ国から800ブランド超が出展し、日本企業も多く出展した。

展示会を主催するパメリンドのイベントダイレクターであるリア・インドリアサリ氏は、開幕にあたる記者会見で「製造業の人材育成、デジタル技術の活用などで経済成長を後押しし、メーキング・インドネシア(Making Indonesia4.0の達成に貢献する意味でも、われわれにとって正しいステップの1つだ」と展示会開催の意義を説明した(「industry.co.id1130日)。

各企業の単独ブースのほか、日本、韓国、インド、台湾などの国・地域がパビリオンを設置した。ジェトロは、日系企業の海外販路開拓支援のため、「ジャパンパビリオン」を設置し、排水処理設備を提供する企業や、液種判別センサーを提供する企業など計6社が出展した。リアルタイムモニタリングソリューションを提供するウイングアーク1st・シンガポール法人のマネージングダイレクターである山本修平氏は「インドネシアの展示会に出展するのは初めてだが、DXを促進するソフトウエアを展示したことで、多くの方がブースに来場してくれる。既に具体的な相談もあり、インドネシアでもDXに取り組む企業が増えたように感じる。ローカルパートナーとともに、この展示会をきっかけにより多くのビジネス機会を模索していきたい」と語った。

単独でブースを出展していた日本企業A社の担当者は「工作機械の分野では、中国や台湾製加工機の品質も年々上がっており、日本製は同分野で先行しているものの油断はできない。また、原材料高騰による製品価格値上げなどで各社とも厳しい競争にさらされている」との現状を述べ、「長らく出展を見合わせていたマニュファクチュアリング・インドネシアに再び出展をした。新たな取引先の発掘の機会としたい」と本展示会への期待を述べた。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(尾崎航)

(インドネシア)

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