米シスコ、従業員4,000人以上を解雇予定、メディア報道

(米国)

サンフランシスコ発

2022年11月22日

大手ソフトウエア開発会社のシスコシステムズ(本社:カリフォルニア州サンノゼ)が、従業員4,000人以上(全体の5%)の解雇に向けて準備していると、複数のメディアが報じた。

他方、同社は、成長分野での雇用は継続し、2023年7月の会計年度の終了時には、前年度と同程度の約8万3,000人の従業員になると述べている(「サンフランシスコ・クロニクル」紙電子版11月17日)。同社の会長兼最高経営責任者(CEO)のチャック・ロビンス氏は、今回の解雇について「特定のビジネスを適正化すること」と説明した(「テックアンコード」11月21日)。また、最高財務責任者(CFO)のスコット・ヘレン氏は、決算報告会で「リバランス」と説明し、コスト削減のための人員整理ではなく、セキュリティー、プラットフォームへの移行、クラウド配信製品の増加など投資のバランスを考えていると述べた(「テックストーリー」11月20日)。

大手テック企業の解雇に関しては、これまで、ツイッター(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)のサンフランシスコの従業員約800人、カリフォルニア州全体では約1,000人の従業員への解雇通知(2022年11月9日記事参照)、メタ(本社:カリフォルニア州メンローパーク)の従業員1万1,000人以上(全従業員の13%)への解雇通知(2022年11月11日記事参照)、アマゾン(ワシントン州シアトル)の従業員1万人の解雇に向けた準備(2022年11月21日事参照)などが相次いで報じられている。

(石橋裕貴)

(米国)

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