国際食料価格は7カ月連続で低下

(世界、ロシア、ウクライナ)

国際経済課

2022年11月11日

国連食糧農業機関(FAO)は11月4日、10月のFAO食料価格指数(FFPI、2014~2016年=100)は135.9と発表(英語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。FFPIは2022年3月に159.7と過去最高値を記録したが、4月以降は7カ月連続で低下している。FAOは要因について、穀類価格指数が上昇した一方で、植物油や乳製品などの価格指数が低下したためとする。

FFPIは国際農産物市場の動向を監視するための価格指数で、肉類、穀類、植物油、乳製品、砂糖の5つのグループの価格指数から算出する。グループ別にみると、穀類の10月の価格指数(152.3)が9月(147.9)から4.4ポイント上昇した。FAOは10月の指数上昇について「小麦やトウモロコシ価格が上昇している」とした上で、原因は「黒海を経由したウクライナからの穀物輸出に関する合意の不透明性」にあると指摘した。ロシア外務省は10月29日、輸出合意の履行を無期限で停止すると発表したが(2022年11月1日記事参照)、11月2日には一転して合意に復帰するとした(「CNN」11月2日)。その他、米国(小麦、トウモロコシ)や欧州(トウモロコシ)の生産見通しの減少なども指数上昇の一因として指摘している。

10月の植物油価格指数は150.1ポイントで、前月(152.6)から2.5ポイント低下し、前年同月比(184.8)では約20%低下した。FAOは、ヒマワリ油はウクライナ情勢の不透明感に伴って上昇したが、パーム油、大豆油、菜種油の価格が低下し、ヒマワリ油の価格上昇分を相殺したと分析している。

(上野渉)

(世界、ロシア、ウクライナ)

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