米内務省、メキシコ湾で初の洋上風力発電開発地域を決定

(米国)

ヒューストン発

2022年11月02日

米国内務省の海洋エネルギー管理局(BOEM)は10月31日、メキシコ湾で初となる洋上風力発電開発地域を決定したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。洋上風力発電開発地域はテキサス州およびルイジアナ州沖の地域で、将来的には約300万世帯にクリーン電力を供給できる可能性があるとしている。

1つ目の開発地域は、テキサス州ガルベストンの沖合約24カイリ(約44キロメートル)に位置し、総面積は50万8,265エーカー(約2,057平方キロ)で、将来的に210万世帯にクリーン電力を供給できる可能性があるとしている。また、2つ目の地域は、ルイジアナ州レイクチャールズの沖合約56カイリに位置し、総面積は17万4,275エーカーで、将来的に74万世帯以上にクリーン電力を供給できる可能性があるという。

今回の開発地域選定に際し、BOEMは、米国海洋大気庁(NOAA)と協力して、メキシコ湾全体の生態系を分析した海洋モデルを構築し、他の産業用途との競合が少なく、環境への影響が最も少ない地域を抽出したとしている。

BOEMは、開発地域の洋上風力発電リース販売に向けて、2022年末もしくは2023年初めにリース販売案を提示し、60日間のパブリックコメントを受け付ける予定だ。

BOEMのディレクターであるアマンダ・レフトン氏は、2つの開発地域が位置するメキシコ湾は、成熟した産業基盤があり、連邦政府が管轄する大陸棚(OCS)での洋上エネルギー開発の経験があるとした上で、今回の決定は、「メキシコ湾での、初の洋上風力発電リース販売の実現に向けた進展を示すものだ」「この地域は、高収入の雇用を支え、気候変動に対処するための米国のクリーンエネルギー移行において中心的な役割を果たすことができる」と述べた。

BOEMのメキシコ湾の洋上風力発電開発に関して、米国内務省は2021年6月に、メキシコ湾で初となる洋上風力発電開発に向けて潜在的機会を評価する意向を発表していた(2021年6月11日記事参照)。また、米国バイデン政権は2021年3月に、米国において2030年までに30ギガワット(GW)の洋上風力による発電を目指す方針を発表している(2021年3月31日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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