韓国とEUがデジタルパートナーシップに署名

(韓国、EU)

ソウル発

2022年11月30日

韓国科学技術情報通信部は11月28日、「韓・EUデジタルパートナーシップ」に署名したと発表した。李宗昊(イ・ジョンホ)科学技術情報通信部長官と欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場・産業・デジタル単一市場担当)との間で署名し、署名式はオンライン会議を通じて行われた。

韓国とEUは、デジタル技術の開発と活用が民主的な価値、人権尊重、社会問題の解決や国民の生活の質の向上などに寄与するという認識で一致し、インフラ、人的能力の向上、企業のデジタルトランスフォーメーション、公共サービスのデジタル化、デジタル通商などあらゆるデジタル化に対する協力を進めていくとした。

具体的には、(1)共同研究、(2)半導体、(3)ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)および量子技術、(4)サイバーセキュリティーおよび信頼性、(5)Beyond 5G/6G、(6)人的能力・人的交流・デジタルインクルージョン(包摂性)、(7)人工知能、(8)オンライン・デジタルプラットフォーム協力、(9)データ関連法、(10)デジタル身分証および信頼サービス、(11)デジタル通商の11の協力課題を優先的に協力・推進するとしている。

「半導体」では「韓・EU研究者フォーラム」の新設を通じた技術動向の共有やサプライチェーンの安定化、「HPC」では共同研究や国際標準化に向けたワーキンググループの設置、「データ関連法」ではデータの自由な移動を支援するための協力なども含まれ、これら協力の実施状況のモニタリングのため、李長官とブルトン委員を代表とする「デジタルパートナーシップ協議会」を新設し、毎年、韓国とEUで相互に開催する。

韓・EUデジタルパートナーシップの全文(英文・韓国語仮訳)は、同部のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから入手が可能(注)。

(注)なお、本件デジタルパートナーシップは法的拘束力を伴わない(パラ38参照)。

(当間正明)

(韓国、EU)

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