COP27でアフリカ・カーボンマーケット・イニシアチブが発足

(アフリカ)

中東アフリカ課

2022年11月11日

エジプトで11月6日から開催されている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)(2022年11月7日記事参照)に合わせて、アフリカ・カーボンマーケット・イニシアチブ(ACMI)が発足した。11月9日に行われた発足会合には、エジプトのムスタファ・マドブーリー首相、ケニアのウィリアム・ルト大統領、マラウイのラツルス・チャクウェラ大統領、ガボン、ナイジェリア、トーゴなどアフリカ諸国の閣僚、国際機関の代表らが参加した。近年の世界のカーボンクレジット取引の拡大に伴い、アフリカでのカーボンクレジット発行に取り組む方針を示した。

カーボンクレジット取引では、再生可能エネルギー導入や森林保護などによって実現した二酸化炭素など温室効果ガスの排出削減量がクレジットとして売買される。同イニシアチブの発足に合わせて、スタンダードチャータード銀行、エクスチェンジ・トレーディング・グループ(ETG)、ナンドス(Nando's)といった主要なカーボンクレジットの買い手が、アフリカのカーボンクレジットを数億ドル分買い取りする計画を発表している。

同イニシアチブは、アフリカ諸国が、民間企業やNGOがカーボンクレジットを発行する「ボランタリーカーボン市場」での取引増加に取り組むことで、気候変動対策につなげる狙いがある。また、アフリカ諸国において気候変動対策に向けた資金調達の1つの方法となる。2030年までに年間で二酸化炭素3億トン分のクレジット発行と60億ドルの収入、2050年までに年間で二酸化炭素15億トン分のクレジット発行と1,200億ドルの収入を目指す。さらに、同業界において、2030年までに3,000万人、2050年までに1億人以上の雇用創出も目指す。

アフリカ中央部のコンゴ盆地に位置する国などで広大な熱帯雨林があり、森林保護などによる二酸化炭素の排出削減などによる取り組みを進めている。特にガボンでは、世界最大規模のカーボンクレジット発行を公表している(2022年8月2日記事参照)。

(井澤壌士)

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