広州市、新規感染者数500人超え、一部企業の操業停止など防疫措置強化

(中国)

広州発

2022年11月02日

中国広東省広州市で、10月以降続いている新型コロナウイルスの感染(2022年10月21日記事参照)がさらに拡大している。広州市政府の発表によると、10月30日の新規感染者数は527人に上った(無症状感染者を含む)。感染者は主に海珠区、白雲区と花都区に集中している。

感染の拡大を受け、11月1日現在、広州市では空港や駅などの公共交通機関を利用する場合や、オフィスビルやショッピングモールなどの商業施設への立ち入りに際しては、48時間以内のPCR検査陰性証明の提示を求めている。また、海珠区では展示会場が集中する琶洲街を除き、10月30日から大学や専門学校は封鎖管理となり、中・高リスク地域のバスや地下鉄の運行を停止している。さらに、住民生活と都市運営を保障する公共サービス関連企業以外は生産経営活動を停止している。

ジェトロが、10月31日に花都区にある日系自動車部品メーカーに話を聞いたところ、10月24日の週は一部の従業員を在宅勤務としたものの、操業にはおおむね問題は生じていないとのこと。また同日、天河区の日系物流企業にも話を聞いたところ、広州市では、市をまたぐ移動に48時間以内のPCR検査陰性証明が必要とされていることから、輸送業務に支障を来さぬよう、トラックのドライバーを十分に確保しておくなどの対応をしていると述べた。

広州市では11月18~27日に第20回広州国際汽車展覧会(広州モーターショー)を控えており、感染拡大による影響が懸念されている。

(朱冬青)

(中国)

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