10月の消費者物価上昇率、前年同月比5.98%、2カ月連続で伸び鈍化
(タイ)
バンコク発
2022年11月09日
タイ商務省が11月7日に発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比5.98%で、2カ月連続で伸びが鈍化した。主に世界の石油情勢を反映したエネルギー価格の伸びの鈍化や、国内生産量の増加による食肉価格の伸びの鈍化が影響した。また、洪水の影響を受けて9月に急騰した生鮮野菜の価格も10月には改善した。
品目別の上昇率では、食品・非アルコール飲料(9.58%)、コメ・小麦・穀物製品(4.13%)、総菜(9.19%)、外食(8.78%)、医療費(1.05%)、通信費(マイナス0.08%)、生鮮食品(10.48%)、生鮮野菜(6.13%)、エネルギー(13.07%)、電気・燃料・水道(13.21%)、公共運賃(5.55%)、車両燃料(11.55%)などだった。
振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数は3.17%上昇と、前月(3.12%上昇)からわずかに伸びが加速した。
(藤田豊)
(タイ)
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