米カリフォルニア州、州知事選で現職、連邦下院選では民主党優勢の見通し、世論調査
(米国)
サンフランシスコ発
2022年11月01日
米国カリフォルニア州で11月8日に投開票される州知事選や連邦議会選挙について、現職のギャビン・ニューサム知事(民主党)や民主党が優勢だが、最近の米国経済については否定的評価が7割以上であることが世論調査からわかった。
カリフォルニア公共政策研究所(PPIC)は10月26日、州知事選挙、連邦議会選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、ギャビン・ニューサム知事の仕事ぶりについて、「評価する」が52%、「評価しない」が45%だった(母数:投票予定者1,103人)。
州知事選には、現職のニューサム氏のほかに、同州上院議員のブライアン・ダーレ氏(共和党)が立候補している。本選を想定した設問では、ニューサム氏の支持率は55%、ダーレ氏が36%という結果だ(母数:投票予定者1,108人)。性別では、男性はニューサム氏44%、ダーレ氏45%と拮抗(きっこう)しているが、女性はニューサム氏(65%)の支持がダーレ氏(28%)を大きく上回る。
連邦下院議会の選挙で共和党、民主党のどちらに投票するかという設問では、民主党候補が56%、共和党候補が39%という結果だった(母数:投票予定者1,097人)。選挙情報サイトの270トゥ・ウィンの10月28日時点の予想(注2)では、ニューサム知事は「当選確実」となっている。
他方、最近の経済状況について、「あまり良くない」が40%、「悪い」が36%と、否定的な評価が7割以上だった。肯定的な回答の「とても良い」は2%、「良い」は23%にとどまる(母数:投票予定者1,109人)。
1年前と比較した家計の状況について、「良くなった」が13%、「悪くなった」が43%、「同じ」が44%だった(母数:投票予定者1,106人)。地域別では、「悪くなった」の割合は、中部のセントラルバレーが51%と最も高く、南部のオレンジ/サンディエゴ46%、ロサンゼルス43%、インランド・エンパイア39%、北カリフォルニアのサンフランシスコベイエリア(北カリフォルニア)34%の順だった。
(注1)実施時期は2022年10月14~23日、対象者はカリフォルニア州の成人1,715人。
(注2)サバトズ・クリスタル・ボール、クック・ポリティカル・レポート、インサイド・エレクション、ポリティコ、スプリット・チケット、ファイブ・サーティエイト、エレクションズ・デイリー各社の総合判定に基づく。
(石橋裕貴)
(米国)
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