米州知事選続報、カンザスなどで現職民主党候補が当選確実、トランプ氏支持候補敗れる

(米国)

米州課

2022年11月14日

米国で118日の中間選挙と同日実施された各州の州知事選で、接戦となっていたカンザス州などで結果が確定した(CNN東部時間1113日午後825分:日本時間14日午前1025分時点データに基づく)。

「わずかに民主党優勢」との予想だったカンザス州とオレゴン州で、民主党候補が当選確実となった。カンザス州では、現職ローラ・ケリー氏(民主党)が、ドナルド・トランプ前大統領が支持する共和党候補のデレク・シュミット氏(州司法長官)を退けて当選確実となった。オレゴン州では、民主党のティナ・コテク氏(元州下院議員)が共和党候補クリスティナ・ドラザン氏(元州下院議員)を抑え、当選確実となった。

「わずかに共和党優勢」とされたネバダ州では、トランプ氏が支持する共和党のジョー・ロンバルド氏(クラーク郡保安官)が、現職のステイーブ・シソラック氏(民主党)を破り当選確実となった。ウィスコンシン州では、民主党現職のトニー・エバース氏が、トランプ氏が支持するティム・ミシェルズ氏(実業家)を退け当選確実となった。

「わずかに共和党優勢」の予想(注)だったアリゾナ州では、民主党のケイティ・ホッブス氏(州務長官)が、トランプ氏が支持する共和党のケイリ・レーク氏(元テレビキャスター)に対し依然リードしているものの、まだ結果が確定していない。票差は約26,000票で、まだ10万票以上が残されているため、レーク氏にも可能性はある。

お、アリゾナ州、ネバダ州では、連邦上院選で現職民主党候補が当選確実となり、民主党が上院多数派となる決め手となった(2022年11月14日記事参照)。

(注)選挙情報サイト、270トゥ・ウィンの117日時点予想。サバトズ・クリスタル・ボール、クック・ポリティカル・レポート、インサイド・エレクション、ポリティコ、スプリット・チケット、ファイブ・サーティエイト、エレクションズ・デイリー各社の総合判定に基づく。

(松岡智恵子)

(米国)

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