ルーラ次期大統領、2025年COP30の開催意向と再エネ投資機会を強調

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年11月28日

ブラジルで1030日に大統領選挙で当選したルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ次期大統領(2022年11月1日記事参照)は1116日、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催された国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が開催した特別イベントの演説で、2025年のCOP30をブラジルで開催したい意向を示した。次期大統領はアマゾンの重要性を強調し、ブラジルも署名したCOP26のグラスゴー首脳宣言で約束された、2030年までに森林伐採や土地荒廃を防止する目標を守ることを発表した。さらに、ブラジルには太陽光・風力発電、グリーン水素、バイオ燃料など再生可能エネルギーの生産投資に関して計り知れない潜在力があり、既に調査が始まったブラジル北東部において潜在力が顕著であることも強調した。

ルーラ次期大統領は、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領の招待でCOP27に参加するために、111518日の日程でエジプトを訪問していた。

ルーラ次期大統領が所属する労働者党(PT)の公式サイト(1116日付)によると、次期大統領はCOP27が開催した特別イベントでの演説のほか、15日に米国のジョン・ケリー気候変動担当米国大統領特使と中国の解振華・気候変動問題担当特使との会談を行った。

また、ルーラ次期大統領の個人ツイッターアカウント(1117日付)によると、17日にアントニオ・グテーレス国連事務総長、ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相、ノルウェーのエスペン・バルト・エイデ気候・環境相との会談が行われた。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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