COP27開幕、韓国は先進国と途上国間の橋渡し役を目指す

(韓国)

ソウル発

2022年11月07日

韓国環境部は11月6日、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に韓和真(ハン・ファジン)環境部長官を首席代表とする政府代表団を派遣すると発表した。11月7日から8日に開催される「シャルム・エル・シェイク履行首脳会議(The Sharm El Sheikh Climate Implementation Summit)」には、羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)気候環境大使が大統領特使として出席し、世界の気候変動対応の取り組みへの参加意思を表明する。

韓国の代表団は、主要国および環境保全グループ(EIG:Environment Integrity Group、注)と協力し、COP27の主要な交渉アジェンダにおいてカーボンニュートラル実現につながる合意に導くことができるよう、先進国と途上国間の橋渡し役を担う。

首席代表の韓長官は、(1)ハイレベル会議での基調演説、(2)主要な環境協力国および国際機関との2国間会談などを中心に活動する。11月16日に予定されている基調演説では、カーボンニュートラル実現に向けたこれまでの政策的取り組みを紹介し、世界全体の「適応」の進展に向けた韓国の対策を提示し、パリ協定の履行の意思を積極的に表明する。11月15日から18日にかけては、オーストラリアやモンゴルなど、2国間会談でカーボンニュートラル政策の経験を共有するとともに、グリーン政府開発援助(ODA)事業や海外での温室効果ガス削減事業の拡大に関する議論を通じ、気候変動対策および環境協力を強化したい考え。

また、11月6日から18日にかけて、シャルム・エル・シェイクコンベンションセンター内に「韓国パビリオン」を設置し、韓国のカーボンニュートラルとグリーン成長を実現するための各種フォーラムを開催し、国内外の50機関が参加する35のサブイベントを行う予定。

(注)韓国、スイス、メキシコ、モナコ、リヒテンシュタイン、ジョージアが参加する気候変動交渉グループ。

(当間正明)

(韓国)

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