米ニューヨーク州中間選挙、ホークル民主党知事が再選確実、下院は共和党が善戦

(米国)

ニューヨーク発

2022年11月10日

118日の米国の中間選挙で、ニューヨーク州知事選では、民主党で現職のキャシー・ホークル知事が当選確実となった。ホークル知事はアンドリュー・クオモ前知事が辞任した2021年、副知事の任期途中から知事に就任しており(2021年8月25日記事参照)、今回の結果を受けて2023年以降、初めて完全な任期(4年)を開始することになる。敗れた共和党の連邦下院議員リー・ゼルディン氏は9日現在(米国東部時間)、敗北宣言はまだ出していない。ゼルディン氏は、州内の治安問題に懸念を持ちながらも、銃規制に反対するなど、共和党としての統一意見に賛成していた。

8日に行われた州司法長官選では、民主党で現職のレティシア・ジェームス長官(2022年7月4日記事参照)、州会計監査官選でも、民主党で現職のトーマス・ディナポリ監査官が当選確実となった。連邦上院選では、民主党で現職のチャック・シューマー氏が当選確実となり、同氏はこれで6年任期を5回務めるとともに、州で最も長く就任する連邦上院議員となる。

同州の連邦下院議員選に関しては、選挙区が再編成されてから初の選挙となり(2022年8月25日記事参照)、CNNによると、日本時間10日午前11時(米国東部時間9日午後9時)時点で、26議席中、民主党は14議席、共和党は10議席の獲得を確実にし、2議席で接戦となっている。改選前の全27議席中、共和党は8議席のみだったが、第17選挙区で民主党議会選挙対策委員長を務める現職のショーン・パトリック・マロニー議員を共和党のマイク・ローラー候補が破るなど、共和党の善戦が目立った。

ニュージャージー州、共和党は1議席奪還

ニュージャージー州は、今回の中間選挙は下院議席のみが対象だった。全12議席中、第7選挙区のみ共和党が勝利する見込みだが、その他の党派は変更ない見通しだ。第7選挙区は2018年に民主党が共和党から奪還したため(2022年6月9日記事参照)、共和党は今回、この選挙区を取り戻したことになる。これで12議席中、民主党は9議席、共和党は3議席となる見込みだ。

(吉田奈津絵)

(米国)

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