米ニュージャージー州下院予備選、民主・共和とも現職に強み、共和党は4議席奪還狙う

(米国)

ニューヨーク発

2022年06月09日

米国ニュージャージー州で6月7日、11月の中間選挙に向けて下院議席の予備選挙が行われた。現時点では全12選挙区中、民主党が10議席、共和党が2議席を押さえているが、中間選挙では共和党優位とされる選挙区が5つとなっている。この5選挙区で共和党候補に当確したのは、現職のジェフ・バンドリュー氏(第2選挙区)、現職のクリストファー・スミス氏(第4選挙区)のほか、フランク・パロッタ氏(第5選挙区)、スーザン・カイリー氏(第6選挙区)、ポール・デグルート氏(第11選挙区)となる。

民主党候補では、フィル・マーフィー・ニュージャージー州知事の支持を受け、同州選出のボブ・メネンデス上院議員の息子であるロバート・メネンデス氏(第8選挙区)や、現職で韓国系米国人のアンディー・キム氏(第3選挙区)が当確の状況だ。その他、現職のドナルド・ノークロス氏(第1選挙区)と同じく現職のドナルド・ペイン氏(第10選挙区)も当確となった。民主党現職のトム・マリノウスキー氏(第7選挙区)も当確だが、同区は共和党支持者の合計数が多いため、本選では当選しない可能性もある。

州の地域メディアによると、2016年と2018年に議席が共和党から民主党に移行した第3選挙区、第5選挙区、第7選挙区、第11選挙区を共和党は取り戻すことを期待しているという。

なお、第9選挙区と第12選挙区は、両党とも候補者が1人だけだったため、各候補が勝利した。いずれも現職は民主党議員で、第9選挙区はビル・パスクレル議員、第12選挙区はボニー・コールマン議員。

ニュージャージー州では、中間選挙で知事選、上院選の改選は行われない。

(吉田奈津絵)

(米国)

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