1~10月の港湾貨物取扱量は0.1%減、極東の航路が増加

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2022年11月22日

ロシア商業海港協会の発表(1111日)によると、2022110月のロシア海港での貨物取扱量は前年同期比0.1%減の69,450万トンだった(添付資料表参照)。極東での貨物取扱量が伸びるとともに、航路の開設も進んでいる。

品目別でみると、原油が前年同期比8.9%増、液化ガスが11.4%増と好調な一方、コンテナ貨物は25.2%減だった。輸送目的別では、輸出貨物は0.2%増と、1月からの累計として3月以降で初めてプラスに転じた。海域別では、極東海域が0.7%増となり、主要港であるウラジオストク港(8.2%増)、ボストチヌィ港(6.6%増)が好調だった。111517日にモスクワで行われたフォーラム「ロシアの運輸」の中で、FESCO統合輸送のレオニド・シリャフツロフ社長は、極東海域におけるコンテナ輸送航路の数が2021年末時点の15本から20229月時点で27本に増えたと述べた。「インフラやターミナルの取り扱い能力に制約がなければ、(航路は)もっと増えていただろう」と付け加えた(「ポートニュース」1117日)。

10月単月の貨物取扱量は前年同月比2.8%増の7,535万トンと、3月以降で最も高い伸びを記録した。品目別では、乾貨物が9.7%増の3,954万トン、液体貨物が3.8%増の3,581万トンだった(「インフラニュース」1114日)。

ビタリー・サベリエフ運輸相は1115日、フォーラム「ロシアの運輸」の中で、2022年の海港貨物取扱量は前年比2.0%減になるとの見通しを明らかにした。2021年は83,520万トンだった。サベリエフ運輸相は、貨物の極東へのシフトが着実に進んでいると指摘した。ミハイル・ミシュスチン首相もフォーラムにおいて、運輸インフラ整備のための2022年の予算額は13,000億ルーブル(29,900億円、1ルーブル=約2.3円)に上ると述べた。レニングラード州の液化天然ガス出荷ターミナル、沿海地方オトクリチエ岬にある石炭積み出し施設の建設、クラスノダール地方の黒海に面するタマン・バルク貨物ターミナルのバースの改修が完了したとし、輸出の拡大に期待を示した。

(浅元薫哉)

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