青島市、中心部で新型コロナ感染が急拡大、防疫態勢を強化

(中国)

青島発

2022年11月14日

中国の山東省青島市では、これまで新型コロナウイルス感染者が散発的に確認されていたが、11月2日に無症状感染者7人が確認されたのを皮切りに、再び感染が拡大している。11日午前0時時点の青島市内の感染者数は43例、無症状感染者数は170例となり(注)、同日午前9時時点で高リスク地域として62カ所、中リスク地域として48カ所を指定した。

今回の特徴として、日本人駐在員が多く暮らす市南区を起点とし、隣接する市北区でも感染者が多く確認されるなど、同市のビジネス中心地で感染が発生していることだ。これまで同市内で、県級市の莱西(らいせい)市(2022年3月17日記事参照)や即墨区などでも集団感染が発生していたが、今回のように市内中心部で感染が拡大するのは、2020年の中国全土での感染拡大初期を除いて初めてだ。

青島市内では3日から11日時点まで9日間連続で各区内の住民を対象とした一斉PCR検査が実施されている。また、法的強制力は持たないが、市南区や市北区の区政府は在宅勤務を推奨するなど警戒が続いている。

過去に同市内では感染拡大に伴い、城陽区や即墨区などの居住地や工場が多い地域で大規模な外出禁止や操業禁止措置が取られ、多くの日系企業も影響を受けた。今回は、現時点(11月11日正午)ではそこまでの措置を取る状況には至っていない。7日に市南区に所在する日系企業に話を聞いたところ、今後の推移を注視しつつ対応を進めている状況という。一方で、感染者や濃厚接触者の隔離、感染者が確認された地域などの封鎖や、一部の小中学校でのオンライン授業実施が進められている。市内一部地域ではショッピングモールやスーパーなど商業施設の一時閉鎖も行われている。さらに、同市の行政審査などを行う青島市市民センターは、9日から居留許可や外国人来華工作許可の発行などの出入国関連業務を含む一部業務を一時的に停止している。

その他、防疫態勢の強化として青島市政府は、市民は必要不可欠な場合を除いて市外に出ないことを推奨した。また、100人以上のイベントの中止や延期を要求するなど人の集まる活動を厳しく制限している。世界三大水産見本市の1つ「2022中国国際漁業博覧会(China Fisheries & Seafood Expo 2022)」の開催は当初予定の10月26日から11月9日に延期されていたが、開催場所が青島市のため、今回の感染拡大を受けて早々に再延期が決定された。新型コロナ感染拡大は人の往来とビジネス活動に大きな影響を与えている。

(注)輸入感染者数は含まない。

(董玥涵)

(中国)

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